日日の観察者 Observers of Everyday Life


日日の観察者 Observers of Everyday Life

会期:2020年10月24日(土)~2021年1月10日(日)
会場:HOTEL ANTEROOM KYOTO l Gallery 9.5(〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7番)
主催:京都精華大学
企画:伊藤まゆみ(京都精華大学展示コミュニケーションセンター特任講師)
グラフィックデザイン:芝野健太

【展覧会概要】

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって、これまでの日常が覆された今、あらためて自分自身と向き合い、日々の暮らしを見つめ直す時間が増えた人も多いでしょう。本展では、本学(京都精華大学)出身アーティストの中から、日々のささやかな出来事や人々の暮らしを観察し、独自の思考と手法で新たな風景を生み出す4名の作家、小出麻代、花岡伸宏、藤野裕美子、松元悠を紹介します。

 様々な場所に赴き、場所そのものや、そこに関わりを持つ人とのやり取りを起点に「記憶」や「時間」にまつわるインスタレーション作品などを手がける小出。
作為と無作為の間を行き来しながら、身の回りの物や木彫、既製品などを組み合わせた立体作品を主に制作する花岡。
空家に残された家財道具や生育によって常に現在を更新する植物、内や外の接続点である窓枠やカーテンなどを配置し、時間や場所を自在に描き繋げる藤野。
新聞、テレビ、ウェブなどのマスメディアが報じるニュースを取り上げ、その情報から現地を訪れ、観察者である立場から出来事の追体験を試みる松元。

 多様な人々が行き交うホテルという非日常空間のなかで、鑑賞者と作品の距離はより近くに感じられることでしょう。時代の大きな転換期にいる作家たちの日々の観察者としての表現をご体感いただけたら幸いです。


記録映像:https://youtu.be/Zo0zpXwY0Ts

https://www.kyoto-seika.ac.jp/fleur/past/2020/1024observers-of-everyday-life/


出品作品①:ちぐはぐな接点/Odd Contact Points
制作年:2020年
素材: 岩絵具、水干絵具、胡粉、染型、麻紙、木製枠
作品「みざかる時点」と「隣り合う年月」を組み合わせて再構成したインスタレーションとして展示しました。

出品作品②:九条の交差
素材:岩絵具、水干絵具、麻紙、木製パネル

撮影:松見拓也

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