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瀬戸内国際芸術祭2019 SETOUCHI TRIENNALE 2019
出品作品:過日の同居 -高見島- staying in past days -Takamijima-
制作年:2019年
素材:岩絵具、水干絵具、麻紙、木製枠
撮影:畠山 崇
瀬戸内国際芸術祭2019 SETOUCHI TRIENNALE 2019
会期:2019年9月28日(土)〜11月4日(月・祝)
会場:高見島・石田邸 (香川県仲多度群多度津町)
主催:瀬戸内国際芸術祭実行委員会
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/takamijima/412.html
【ステイトメント】
私は高見島の廃村や空き家の取材を繰り返した。風化の進んだ家屋は草木に覆われて倒壊し、内側にいるのか外側にいるのか、わからなくなるほどに自然に浸食されていた。ほとんど形のない家の前で、子どもの頃にかえったかのようにいきいきと思い出話をする90代の元住民の女性。彼女には崩れた柱や、形を変えた家具から、当時の部屋の様子が鮮やかに見えていたのかもしれない。その時、空き家に突然、血が通ったように感じた。
その家でふと、幼い自分と父の声を思い出した。自然へと還る一途を歩む家の中で見たもの。それらは私のいつかの記憶でもあり、まだ知らない将来なのかもしれない。